9月10月でも油断できない熱中症
9月中旬にも関わらずまだまだ30度越え。この記事を書いているときはなんと34度でした…
年々気温が上がり、今年の夏は最高気温が38度という日も。
その影響で体調を崩す方も多く、スポーツや学校現場では熱中症で搬送される方もたくさんいました。
今回はまだまだ気をつけないといけない『熱中症』についてお話させて頂きます。
低温での熱中症について
気温が高い日には熱中症に気をつけると思いますが、実は気温がそこまで高く無い日でも発生するリスクがあり注意が必要です。
過去には24℃以下でも数十件の熱中症が発生したとの報告もあり、気温の上がり初め(4、5月など)や残暑や気温の変動が大きい時期(9月10月)は気をつけなければいけません。
熱中症を予防する為に危険度示す指数としてWBGT(暑さ指数)というものがあります。
これは ①湿度、 ②日射・輻射など周辺の熱環境、③気温
の3つを取り入れ算出しております。
その数値が28(厳重警戒)を超えると熱中症が増加すると言われています。
また31(危険)以上になると原則運動禁止です。
35℃の晴れが続いた日(湿度30%)よりも雨上がりの30℃の日の方(湿度80%以上)が熱中症の発生頻度は格段に上がります。
①気温:35℃ 湿度:30% ⇒WBGT「27」
②気温:29℃ 湿度:90% ⇒WBGT「32」
となり、気温よりも湿度がとても大事なります。
ではなぜ気温よりも湿度が大切なのでしょうか?
気温より湿度⁉︎
先程ご説明したように、湿度が高い方が熱中症になるリスクが上がります。
熱中症を引き起こすそもそもの根底には、体温を調節するメカニズムです。
私たちの体は皮膚の表面から空気中へ熱を放出します。
また体温が上がると汗をかきその汗が蒸発することで熱を外に放出し、体温を下げることができます。体温よりも気温が低ければ皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。また湿度が低ければ汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができます。
しかし湿度が高い時は汗をかいても蒸発することがなく、流れ落ちるだけになります。
最近流行っているサウナに行ったことがある方は経験があると思いますが、湿度が高いサウナでは汗が乾かず、滝のように滴ってくると思います。
そのため
湿度が高い雨上がりなどは汗が乾かず、熱中症のリスクが上がります。
対策について
熱中症はI度、II度、Ⅲ度と分類され
Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直
*塩分不足などで足が攣ったりすることが多いです。
Ⅱ度:頭痛、吐き気、倦怠感、虚脱感
*体がぐったりしたり、力が入らない状態になります。
Ⅲ度:意識障害、痙攣、手足の運動障害
*呼びかけなどに反応が悪く、引き付けなどが起こります。
引用:環境省熱中症環境保険マニュアル
9月10月と気温が少し下がったからといって油断大敵です。気温が30度以下の場合でも湿度が高い日は注意をして夏と同じように小まめに水分補給をし、試合の合間にはインナーシャツを着替えたりて発汗しやすい状態にするのも有効です。特に子供は大人と違い、体温調整が苦手なので注意をしてあげてください。また前日の睡眠不足や体調不良の確認も必要です。
もし熱中症が疑われた場合には無理をさせず、すぐに応急処置をしてください。
まとめ
・9月10月でも熱中症は起こる
・気温だけではなく湿度に注意する
・汗が乾きやすいように着替えをする
最後まで読んでいただきありがとうございます。
熱中症についていかがでしたでしょうか?
ついつい油断しがちですが、熱中症に気をつけながら楽しく運動していきましょう!!